その後

終わりに、と書いたのですがその後のこともちょっと書いていきます。

 

会社に復帰してから2ヶ月経ち、車通勤にもだいぶ慣れました。今のこのご時世、職場ではテレワークをやっている人もいるのですが僕は書類にハンコを押して回さなければいけないので出社しています。仕事はぼちぼち細々とやっていこうと思っていたのですが色々と会議に招集されたり(今のこの御時世なのでテレカンですが逆に僕のこの体には大変ありがたいです)、アドバイスを求められたりして仕事もそれなりに忙しく、会社はこのぼちぼち細々スタイルを許してくれないようです。

主治医との1ヶ月ごとにやっていた定期面談が今後3ヶ月ごとになりました。「最寄りのかかりつけ医を探しておいてくださいね」とは言われていましたが、この回復期病院の主治医にしばらく診てもらえそうです。この主治医には障害年金の診断書を書いてもらわなければなりません。主治医との良好な関係を続けなければなりません。

また、回復期病院での通院リハビリが終わりました。外来担当のベテランOTさんからは「私が担当した人の中でこれだけ良くなった人は初めてです。toroさんの頑張りはすごいと思います。私の理論も正しかったと思いますけどね(笑)」と言ってくれましたが、やっぱり左手は使い物になりません。小さい物を安定的に持てるようになったり机の上に乗せておいてもずり落ちなくなりましたが。でもこのOTの先生と相談して決めたTMSと自主トレは続けていこうと思います。と思っていたら病院から、昨今の情勢を鑑み外来リハビリはしばらくお休みするとの連絡が何故かありました。もう外来リハビリは終わったのですが・・・。外来リハビリが終わった途端にこうなってしまうとは。ツイています。

前にもちょこっと書きましたが、足の方は新しい装具が作れることになりました。装具を処方する医師が回復期の病院にいるのですが(他の病院だと義肢装具士さん任せのところが多いようなのですが、この病院では医師がきちんと歩様を見て装具のアライメントを決定してくれます)、住んでいる市に掛け合ってくれて、最初の装具を健康保険で作ってから1年経っていませんが支援法での制作の許可を取ってくれましたので1割の自己負担で作れるようです。健康保険で装具を作る場合は立て替え払いで後日精算ですが、支援法で装具を作る場合は1割負担の現物給付方式です。装具を処方する医師の診断書と装具の見積書を役所の支援課に持っていくと後日チケットが送付され、そのチケットと1割分のお金と引き換えに装具がもらえる、という感じです。新しい装具はプラスチックのシューホーンタイプのものです。これまで使っていた金属支柱タイプのものより圧倒的に軽く(金属支柱はあぶみ部分、というところが重いようです)、靴も履きやすく、またズボンの裾に隠れるものです。僕は他の人より筋肉量が多いらしく(病院で基礎代謝量を測りましたが2100kcalもありました。全然スポーツとかしていないのですが。)、ふくらはぎの筋肉が強く、痙性が強いのだそうでプラスチックのタイプだと破損するかも、と義肢装具士さんには言われましたが、装具処方の医師によるとオッケーなのだそうです。早く新しい装具で歩いてみたいです。

要介護認定の更新のお知らせが来ていました。最初の認定から半年しか経っていませんがもう更新です。お知らせにはご丁寧にも「介護給付の必要のない方は更新しないで下さい!」とデカデカと書いてありました。復職もしている僕には必要ないかな?とも思ったのですが、ケアマネージャーさんに相談すると「今のtoroさんには私も必要ないと思いますが、千が一、万が一必要になってから申請すると今後コロナでますます混乱すると思うし物凄く時間かかりますよ。」と言われたので復職して役所手続きに時間の取れない僕はケアマネージャーさんに全部お任せすることにしました。

このように一見順調に見えますが、今COVID-19騒ぎで全世界が混乱しています。僕はこの騒ぎになる前に復職できたのもラッキーでした。持病のある僕はCOVID-19にかからないよう気をつけなければならないのはもちろんですが、誰が言ったかB.C.(Before COVID-19)とA.D.(After Disaster)という言葉もあるように、今後の社会構造は今までの世界とは全く連続性を欠いたものになることが予想されます。ナチスドイツのT4作戦の例を持ち出すまでもなく、このような混乱時は僕たちのような弱い立場の人間はいつ社会から抹殺されるかわかりませんが、公的扶助を使えるだけ使い倒して、知識と連帯でうまくすり抜けていければ、と思っています。病気になりましたが、運の向きはなぜか色々ツイています。この流れを持続したいものですが、果たしてどうでしょうか。とりあえず宝くじを買ってみたいと思います。