退院のゴタゴタ2-退院後のリハビリ-

前述の面談の時、主治医から「toroさんは日常生活自立しているので退院したら通院のPTは無し。OTのみ通院で週2回、3ヶ月。車の運転の訓練も退院後の通院OTでやります」と宣告され、
僕は「足の状態は変わってゆくと思うのでPTにちょっとでも見てもらいたいから月2回位PTに外来で来れませんか?」と聞いてみましたが「月二回とかそういう規定はないのでダメです」「歩行はその人の我流が出てくるのが当たり前です」とのお言葉です。
我流と言っても足を棒のようにして大外から旋回させるぶん回し歩行になったらかっこ悪いから、歩様はPTにしっかり見てもらいたいな、装具に不具合が出たらどうすればいいんだろうと思いましたが仕方ありません。
装具については担当のベテランPTさんに相談した所、大変いい人で「お昼休みにPT室に来てくれれば対応しますよ」と言って下さいましたが、
本当に退院後のことは自分で考えてやらなきゃいけないんだな、と思い知らされました。自分の体のことです。自分で復職までのプランを立て、マイルストーンを決めて実行しなくてはなりません。
PTは介護保険使ってやるかな?と思いましたが、介護保険のリハビリ(PT)と健康保険のリハビリ(通院OT)は同時にできない(介護保険が優先)ということを社労士の勉強で知っており、
更には何回も書いたかと思いますがマイクロバスで迎えに来てもらってリハビリという名目で輪になって歌ってお風呂に入って食事してマイクロバスで帰る、
などという失礼ですが老人向けの保育園みたいな介護老人保健施設でこの病院で今やっているような目的のあるリハビリなどできるわけもないので、
なにかいい方法はありますかね?とケアマネに相談すると、さすが経験豊富のケアマネ、「ありますよ~」と頼もしいお言葉です。
健康保険のリハビリをしている間は訪問看護の指示書を主治医に出してもらって、訪問看護と言う名目で介護保険訪問看護ステーションからPTを派遣してもらう、いわゆる訪問リハビリが可能だそうです。介護保険を使用した訪問看護と健康保険は何故か?併用可能なのだそうです。
なるほど訪問リハビリならば自宅での階段昇降などの動作、自宅周辺での歩行なども見てもらえそうです。復職に必要な実践的な動作を見てもらえるのではないでしょうか。ケアマネを通じ先述の訪問看護ステーションのPTさんにお願いすることにしました。
このPTさんは非常勤ですが病院のPTもやっており、病院のPTとの繋がりも維持できそうです。このあたりも私は幸運だったと思います。
「ケアマネから訪問看護の指示書下さいって来てますけど、toroさんは訪問看護いらないと思いますよ。何故かな?」と主治医は訝しんでいましたが、なんとか指示書のOKをもらいました。
別にグレーゾーンでもなんでも無いとケアマネさんは言っていましたし、実際にPTさんに体温や血圧の測定など訪問看護してもらっていましたし(トレーニング前後で血圧測ってくれるので助かりました)、看護師さんにも定期的に来てもらっていたので問題ないと思います。
実際問題、家に週二回も他人であるPTさんを家に上げることになるので「小さい子どももいる。汚い家の中を他人に見られるのは嫌だ」と妻は反対しましたが、僕も一緒に子どもが散らかしたものは片付けるから、となんとか説得に説得を重ねて了解してもらいました。
通院OTが終わっておおっぴらに介護保険が使えるようになれば、僕の住んでいる家の近辺には僕が恐れている「老人保育園」のような介護老人保険施設以外にも、
PTが立ち上げたハードなリハビリ専門の施設やOTが手掛けた手のリハビリ専門の施設などもあると紹介され、せっかく要介護2の認定ででいっぱい介護保険でお金使えるんだから(不謹慎ですが)色々行ってやろうかとも思いましたが、復職まで時間を掛けるつもりはなく短期集中で行きたいと考えました。
そこで、退院した9月から通院OTが終わる12月までは週2回のPTの訪問リハビリで復職のための動作の訓練をし、週2回の通院OTをして会社に連絡を取りながら復職指示を待つことに決めました。
休職中ですが、退院してものんびりしていたわけではなく週4回も訪問、通院リハビリ(後にTMSのための通院も加わります)があり、その他役所への手続きなどがあり遊んでいる暇は殆どありませんでした
(とは言ってもリハビリと言う名目で結構遊んでいましたが・・・。)