回復期病院のPTその1

普段あまり人の悪口は言わない僕ですが、言わせてください。最初に付いた若い男性のPTは全く相性が合いませんでした。
歩行練習のとき僕は当初足の痙性が強くかかとが接地しなかったのですが、「かかとがつきませんどうすればつきますか?」と聞くと
「ちゃんと頑張ってつけてくださいねー」とニコニコしながら言うのです。自分なりに頑張っています。わからないから聞いているのに。
自分では何の気無しに言って全く覚えていないかもしれませんが、言われたほうは一生忘れられない言い方で、書いている今でも憤慨しています。血圧が上がりそうなので忘れたいのですが。
社会人経験がなく学校を卒業してからPTになってずっとお年寄りだけ相手にしてきた方なのでしょうか。
穿った見方ですが、できない人の気持ちになって考えたことが無いのかもしれません。
名札を見るところ若いのに役職があり優秀な人だとは思うのですが、何を聞いてもいつもニコニコしています。
相性が合わないとニコニコ顔でも半笑いというか小馬鹿にされているかのようにヘラヘラ笑っているように見えてしまうものです。
OTでもこんな方はいましたが(幸いにも担当ではありませんでしたが)、患者を病人以前に一人の人間として対等に接してほしかった。すいません言い過ぎました。
あまりに憤慨したので話さないでいたらそのうちPTが変わりました。ラッキーです。
もしPTの担当がずっとこの人のままだったとしたら、急性期のドクターが濁して言ったように僕は今でも車椅子だったかもしれません。
しかし、スタスタ歩けるようになってこのPTを見返してやるぞ!と心に誓ったので、ある意味反面教師として良かったのかもしれません。
ちなみにこの病院ではOT=手のリハビリ、PT=足のリハビリと明確に分かれており、前の急性期病院ではPTでもやっていた麻痺手に徒手運動的なことをすることはありませんでした。
代わった方は僕より年上ですごく経験豊富なPTさんで、かかとのことを言うとインソールをウレタンフォームで加工してすぐ付けてくれたり、
足の振り出しが悪いような気がする、と言ったらすぐ装具を調整してくれたり、魔法のように歩行が良くなりました。
この病気になると触覚や空間識など色々な感覚が失われてしまう方もいるようですが、
幸いにも僕は感覚があったので色々言うとこのベテランのPTさんは装具にすぐフィードバックしてくれました。
もちろん装具に頼ってばかりではダメなので歩行を努力します。
病気になる前は何も考えなくても足が前に出ていましたが、今は考えないと出ません。
考えながら、しかも僕はリハビリのため努めて会話しながら歩いていたのでかなりハードです。
長くなりそうなので分割します。