回復期病院の食事

食事は食堂に行って皆で食べます。各病室に配膳する手間を省くためだと思いますが、食事の時間は他の患者さんとコミュニケーションが取れる重要な時間です。
だと思っていたのですが男性は挨拶をしても誰も返さない。ひどいのになるとイヤホンでずっと音楽?を聞きながら食べている若い人もいました
(この人はリハビリ室でもずっと両耳イヤホンをしていました。大きなお世話ですがセラピストさん達ときちんとコミュニケーションが取れていたのでしょうか?)。
ということで悶々としながら一人で黙々と食べていました。
皆病気もそれぞれだと思います。病気や外傷の後遺症でコミュニケーションが取れなくなってしまったのかもしれませんが、
僕はおなじ境遇の患者さん達とコミュニケーションが取れないのは孤独を感じました。孤独を愛する人もいますが僕は違います。
そのうち杖歩行になり当初食事を食べていたテーブルでは車椅子の他の患者さんが邪魔になる、ということで別のテーブルに移りました。
移ったテーブルの方は皆ごく普通の方たちで会話が成立し楽しくまともにコミュニケーションが取れました。
ワールドカップを控えたラグビーの話やこの病院の医者の先生やリハビリのセラピストさんの情報(噂話?)で盛り上がりました。
さて肝心の食事ですが、同席の皆さんは一様に「味が薄い、まずい」と言っていましたが、僕には美味しく頂けました。
入院時食事療養費が値上がりしたとは言え、一日3食460円でこれだけのものが食べられるのです。メニューには病院の栄養士さんたちが十分に工夫をこらした季節のメニューが出されていました。
食べることが大好きだった僕は、毎回の食事が楽しみでした。僕が感動したのは三つ葉の海苔和え、キャベツの青じそ和えなど普段はどうでもいいような副菜です。味が薄くても香味が効いて美味しかったです。
僕は少し(かなり?)太めだったので、主治医から「痩せましょう」と言われご飯は毎食120gでした。正直最初は足りませんでしたが慣れるものです。
後述のPTのハードトレーニングと合わせて結果的に4ヶ月で20キロほど痩せました。
さて、退院する少し前に管理栄養士さんとの面談がありました。妻は家でどんな料理を作れば良いんだろう、毎日減塩メニューを作るのは小さい子どももいるのに大変だ、
と思っていたようですが、管理栄養士さんの話によると「それほど神経質になるほどでもない」とのことです。たしかに病院では工夫をこらし食塩量は1日6g以下ですが、これを家庭で行うのはほぼ不可能ですから。
これ塩分量多そうだな、というメニューや食べ方を知っておいて、それを避ければ良い、くらいのことだそうです。
毎日のように飲み明かして締めのラーメンとか普通だった僕は断酒と暴飲暴食をやめたことにより、退院した今でも体重はキープできています。
よく考えると、お酒のおつまみは塩分が多いものがいっぱいありますよね。
しかし、お酒をやめてから、甘いものが食べたくなるようになりましたが・・・。