退院してからの生活-エスカレーター編-

空いているショッピングモールのエスカレーターは大丈夫なのですが、駅のエスカレーターは左片麻痺者には物凄く恐怖です。
何故なら、左片麻痺者は右手で手すりを持ってエスカレーターに乗るので、必然的に右側に寄らざるを得ません。
エスカレーターの右側は急いでいる人のために開ける”という変なルールのある関東圏では厄介な問題です。
問題にしている人も多いようで、東京都理学療法士協会では以下のURLのように”エスカレーターマナーアップ推進委員会”というものを立ち上げ、”わけあってこちら側に止まっています”キーホルダーの配布を実施しています。
http://www.pttokyo.net/info/2019/03/10038.html
僕も回復期病院に転院したとき「左麻痺はエスカレーター乗るのは厳しいな、何とかならないかな?」と考えていたので、キーホルダーのことを知り早速申し込みました。
(ちなみに病院のベテランPTさんに聞くと、エスカレーターの右/左の問題はあまり気にしていなかったそうです。当事者にならないとわからないですよね。)
ちょうど退院する頃に送られてきましたので、喜んでヘルプマークと一緒にかばんに付けてエスカレーターに乗っていましたが、ちぎれたのかどこかに行ってしまいました・・・。
今から申し込むのも何ですし(なんと半年待ち!)、2つもらうことになるので、もっと欲しがっている人のことを思い躊躇しています・・・。
ですが、いくらキャンペーンをしても、何十年に渡って世間に浸透したルールを変えることは一朝一夕では不可能でしょう。
なので、ちょっと危険ですがエスカレーターに乗る時は右側から手すりにつかまって乗り、すぐ左に移動するようにしています。
急いでいる人は僕のそんな事情を知りません。右から乗ると後ろで「チッ」と舌打ちや悪態をつく音が聞こえますのでそそくさと左に移動します。関西在住の左麻痺の方が羨ましいと思います。
もっと急いでいる人になると左側から追い抜かれることもあります。僕が移動している最中にぶつかると大変危険です。狭い日本、そんなに急いでどこに行くのでしょうか。
また、病気になる前は全然気が付かなかったのですが、エスカレーターでも速度の早いものと遅いものがあります。最近のショッピングモールや駅などにあるエスカレーターは遅い、というか僕にもちょうどよいスピードなのですが、
ちょっと古いデパートのエスカレーターは早く、特に下りはかなりの恐怖です。
なので、初めてのデパートではエスカレーターの速度を確認し、駄目そうだったらエレベーターに乗るようにしています。