障害年金の申請②

今日は朝からコストコに年末年始用の買い出しに行ってきました。

火曜日と金曜日の朝8時~10時までは65歳以上の方と障害者のみしか入れず、

コロナを気にせずゆっくりお買い物ができるのです…と思っていたらどうも年末年始は違うようです。

僕と同じくあてが外れたのか車椅子やお年寄りの方を多く見かけましたが通常通り若い家族連れが多く、密でしたので早々に退散しました。

コストコはこの火曜と金曜のハンデ専用デーだったり障害者雇用という区分がなく全部同じ賃金ベースという話で、障害者に優しい素晴らしい会社だと思うのですが、…。

 

さて、気を取り直して前回の続きからです。

年金事務所から必要な書類を指示されたので、書類集めのクエストの始まりです。
まず”受診状況等証明書”を持って来いとの指示なので、そちらを最優先します。
遠い妻の実家の近くの大学病院に担ぎ込まれたのですがこのコロナ禍ではとうてい取りに行くことも叶わず郵送で取り寄せることにします。
電話して料金を聞き現金書留で年金事務所からもらった”受診状況等証明書”のフォーマットを同封して送ります。
実はこの大学病院で僕を見てもらっていたドクターは大学病院の医局のFacebookのページを見るともう退職されているようで、果たしてこの”受診状況等証明書”を書いてもらえるのだろうかと一抹の不安がありましたが、そのドクターの上司の教授名で書かれ捺印された”受診状況等証明書”が3週間位してきちんと届きました。
カルテがまだ残っているのですから当然ですよね。カルテの保存期限は社労士の健康保険法の勉強で出てきます。5年です。
こういう知識があると「社労士の勉強しておいてよかったなあ」とつくづく思います。
でも初診日が5年より前の人はカルテが破棄されていても文句が言えないのでけっこう大変なようです。ここで障害年金に詳しい社労士の出番です。
カルテ以外の方法で初診日を証明する方法があるようです。冒頭で僕は社労士に頼らないと言いましたが不安な方は思いっきり頼った方が良いでしょう。
余談ですが僕を担当していたドクターのみならず担当の看護師さんも同時期に退職されていたようで、「駆け落ちしちゃったのかな?」とか下らないことを妻と話していました。
どうでもいいことですみませんが、一度お礼に行きたいねと妻と話していたので大変残念でした。
名前を検索しても今の所出てきませんしわかったとして勤めている病院にいきなり行っても不審がられることでしょう。

 

さて、主治医の定期検診で年休を取った日にその”受診状況等証明書”を持って年金事務所に再訪しました。
その日の午前の診察では主治医に障害年金の申請手続きをしていることを伝え、「次回の診察の予約を障害認定日(10月30日)にしたい、そのときに診断書を書いてもらえませんか?」と聞くと快諾してくれました。
主治医との良好な関係がここに結実しました。ゴマをすり続けた甲斐がありました(くれぐれも言っておきますが袖の下を渡したわけではありません)。
午後に予約を取った年金事務所に行き、ケルベロスのおじさんに「◯時から予約しているtoro(本名)です。」と言うとすんなり通してくれました。
この日は定期検診なので日にちが予め決まっており、事前に年休申請しているので1ヶ月前にしなければならない年金事務所の予約もスムーズでした。
さて、今回の窓口担当の方は前回とは違う女性の方で、見るからにカタブツそうだった前回の方とは異なりいかにも物腰が柔らかく、差し出された名刺を見ると「社会保険労務士」とありました。
「おおっ、僕も社労士の勉強してるんですよ~。」とは絶対言わず、神妙にして畏まって受け答えに慎重の限りを尽くします。
担当者は前回と違いますが、過去の社会保険庁時代の反省かちゃんと内部で引き継ぎがされているようで、「”受診状況等証明書”を持ってきました。」と言うと文面をきちんと確認してくれました。
「うーん、これ、印鑑がシャチハタですねwでもきちんと自筆だし電話番号も書いてあるしいっかな~♪」と言う感じのノリで話される方でしたが、「はい、オッケーです。」大丈夫なようです。
「そっか、脳出血でしたか。大変でしたね~。で、今は復職しておられる、と。でも大丈夫ですからね~、障害年金が出たら無理して働かなくてもいいですからね~。」と言ってくれました。
いえいえまだまだ子どもも小さいし働きますよ、勤労は日本国憲法で定められた国民の義務です。手帳で色んなサービスを受けている分きちんと納税したいし、厚生年金保険の保険料をきちんと払って将来の老齢厚生年金を増やしたいし。
ちなみに65歳からもらえる老齢厚生年金と障害厚生年金は併給できません。どちらか選択ですが、僕のように比較的若くして障害を負った場合は老齢厚生年金より障害厚生年金のほうが額が少ない場合が多いのです。
しかし、社労士ってこんなに優しいのか、困っている人に寄り添う職業だなあとつくづく思いました。義母もたまに厳しいことを言いますが根は本当に優しいのです。よし、社労士になろう。なって恩返しするぞ。頑張るぞ。と改めて思いました。
(1ヶ月後に社労士試験でしたがその結果は…。)
肢体の障害用と書かれた診断書のフォーマットをもらい、この日は最後です。
社労士の方に相談してなにか前途がバァっと旧約聖書出エジプト記のモーゼのように開けた思いがしました。

 

前回まで非常に長かったので今回は短いです。障害年金の申請③につづく。