一宮めぐりの旅(12/27)

2日目は徳島に向かいます。早めに起きて高速道路の状況をチェックすると、名神は雪のため大垣-彦根で通行止めとのこと。岐阜は全然雪なんか降っていないのですが、10キロ離れると大雪のようです。昔は名神はいくら大雪が降っても除雪をバンバンやって通行止めなんかなかったのですが新名神ができたので普通に通行止めにしているみたいです。

雪で高速も混んでるだろうなーとプラン2bに変更です。ちなみにプラン1は名神経由、プラン2は新名神経由なのですが、混んでる状況に応じてそれぞれaプランとbプラン、合計4つのプランの詳細は考えてあります。この4つのプランはガチで考え、それから分岐する20くらいのルートもおぼろげながらも考えておいてあります。それくらい準備しておかないと障害がある身としては臨機に動けません。

大山田PA

朝5時に岐阜の実家を出発、名古屋高速→名二環→東名阪と昨日と同じルートで東名阪を西に向かいます。すると蟹江のあたりで雪が道路に積もり始め、桑名ではあたりの景色は真っ白に。渋滞の雪道はいくらこちらがスタッドレスだとしても周りは装備していないものとして走らなければなりません。車間距離を開けてソロリソロリと走ります。

ゆっくりながらも疲れました。大山田PAでトイレ休憩です。空いている障がい者用スペースに車を止めさせてもらっていると、横にノーマルタイヤの関東ナンバーアルファード(マークなし)が。障がい者用スペースはちょっと坂になっているのでなかなか登れないようです。そんなので良くここまで来れたなあと感心していると、やっと止められて降りてきたのは子ども含め全員茶髪の大家族。誰か内部障がい者の方もいらっしゃるのでしょうね。

余談が過ぎました。プラン2bは寄り道せずまっすぐ目的地に向かう、というプランなのでゆっくりしているヒマはありません。四日市JCTから新名神に入るはずですがここからの三重県北部の新名神は通行止めだったので(!)亀山JCTから三重県中部の新名神に入ります。恐ろしい。新名神も通行止めだったら名四国道という最悪のプラン3(下道はあまり考えていない)になったところです。

雪も止み快走の新名神を通って関西へ、京都大阪神戸をスルーして三木JCTから明石海峡大橋を渡って国生みの島、今はパソナアイランドこと淡路島に向かいます。

淡路SA

この明石海峡大橋は学生時代にゼミで旅行に行ったときに見て大きさにたまげたのと「あの大地震でも当初の設計の想定通りで1mほどしかズレなかった」と説明があって、日本の土木技術すごいな!と感動したり(児島出身の妻と結婚した後に見た四国まで延々と続く瀬戸大橋のほうが感動しましたが)、結構思い出があるのですが、この日は大雪の影響か風がものすごく、普通に走っているだけで横風で1車線ほど飛ばされて怖い思いをしました。片麻痺で両手でしっかりハンドルを支えられないのが主な原因なのですが、「次の車は横風の影響を受けるミニバンはやめよう、ハンドルアシストの機能が付いた車にしよう、できれば高速安定性の高い4WDにしよう」との決意を新たにしました。

伊弉諾神

プランbの目的地は淡路島と徳島です。淡路島は通過したことはあるのですがここを目的地にしたことはなく、国生み神話の島ということもあって昔から行ってみたいとは思っていました。イザナギイザナミのグロテスク(?)な国生み神話で、日本列島の中で最初に作られた島が淡路島です。そのイザナギイザナミをお祀りした淡路島の神社が淡路国一宮、伊弉諾神宮です!津名一宮ICを降りて右折、のんびりした道を行くとすぐ。日本に他にイザナギイザナミをお祀りした神社は(私の調べたところでは)なく、行きたいと思っていた神社です。流石に結構大きく立派な神社でした。掲示物が少々右翼チックでしたが…。

淡路国一宮伊弉諾神御朱印

伊勢神宮のシンプルな(?)御朱印と違い、立派な(派手な)御朱印ですね!

ここでちょっと嬉しいことがありました。御朱印帳をカバンから取り出すのに片手で手間取っていると、後ろに並んでいた同年代と思しき御婦人が「お手伝いしますよ!」と手伝ってくれたのです。助かりました。その場であまりお礼ができなかったのですがここでお礼をしておきます。
ここでプラン2bの予定通り、ちょうどお昼の時間です。プラン2bで狙っていた伊弉諾神宮の近くの淡路島特産海山の幸が頂けるという「鼓や」さんに伺い、駐車場に止めていると中から女将さんが出てきて「本日臨時休業」の札を立てて申し訳無さそうに戻っていきました…ガビーン!(古いか)電話しておけばよかった。仕方ないのでプラン2b-2に変更です!

鰆タタキちらし丼

IC近くの「海鮮料理きとら津名店」さんに伺います。いかにも団体客向けのドライブインと言った風情ですが仕方ありません(失礼)。でもこういうお店は通路も広くトイレもバリアフリーなところが多いので積極的に使っていきたいところです。海鮮料理の店なのに淡路島ビーフと淡路島特産の玉ねぎを使った牛丼がイチオシのようですが、私は淡路島名物として売出中の生の鰆を使ったメニューを。スプーンがついていて片手でも食べやすいですね。生の鰆ってグニグニした食感であまり得意ではなかったのですが、こちらは炙ってあって食感もよく美味しかったです。

色々淡路島には見てみたいところが多数あるのですが(主にパソナ関連)、前経済破壊再生担当大臣のポスターが貼りまくられた淡路島を後にして(次に行くときは鼓やさんに絶対行くぞ!)大鳴門橋を通って徳島に上陸です。大鳴門橋も横風が怖かったですが、橋に行くまでの道も高いところを通り結構スリルがありますね。のんびりした徳島の平地、山道を通り次の目的地へ。

阿波国一宮大麻比古神社

阿波国一宮大麻比古神社。「たいまひこ」ではありません。「おおあさひこ」神社です。四国八十八ヶ所巡りの1番礼所、霊山寺の近くです。山の中腹にあってかなり大きな神社ですね。ここは知らなかったのですがかなり古く由緒ある神社のようです。こういうことを事前に調べて勉強できるのも旅のいいところだと思います。

阿波国一宮大麻比古神社御朱印

書いていなかったのですが年末に巡って初詣の時期を避けているのは当然混雑を避けるためです。年末の平日ということもあり大きな神社ですが人も少なく混雑を避けてゆっくり参拝できました。初詣の準備が進んだ境内は人が満ちるんだろうなあ。

ここで午後3時位。ちょっと早いですが徳島市内に戻り駅前近くのホテルにチェックイン。この体になってから一人でビジネスホテルに泊まるのは初めてです。

ホテルのユニットバス

一人でホテルに泊まるとき一番困るのがお風呂。装具を外したら手すりや壁伝いでしか歩けない私は大浴場など入れるはずもなく(温泉に入りたい…)ホテルのユニットバスを利用するしかないのですが、ホテルによって仕様も違いますし、電話やメールでホテルに問い合わせても当事者じゃないと要領を得ないし、こればっかりは最悪シャワーだけ(もしくは風呂に入らない)ということで色々シミュレーションするしかないです。ここのユニットバスは適度に狭く色々手で支えるところがあり(手すりがあるのがgood!)、浴槽は適度に広くゆっくり浸かれそうで合格です。徳島駅前の「スマイルホテル徳島」さんです。ここに宣伝(?)しておきます。そうそう、何かあったら困るのでスマホは浴槽脇においておきます。閉じ込められたら困るし、ころんで動けなくなっても「ヘイ!シリ!(もしくはオッケーグーグル!)」で助けを呼べますよね。ひとっ風呂浴びて旅塵を落としてから徳島の街に繰り出すことにしましょう。

一鴻徳島駅前店

私の旅先(出張先)の飲食店調査の方法として、優先順位の高い順にグーグルマップ、食べログですが、最近ほとんどグーグルマップです。グーグルマップ、見ていると「こんなところにこんなお店が!」というのが色々得られて面白いですが、地元の人に聞く、というのが最新情報も得られて一番です。というわけでホテルのフロントのお姉さんに「徳島の阿波尾鶏が食べたいんだけど…」と聞いてみました。「このあたりだったら一鴻さんと鳥ぼんさんですかね?」「地元の人に人気なのは鳥ぼんさんですね」と言っていたので鳥ぼんさんに行ってみることに。外から様子をうかがいましたがうなぎの寝床のようなお店で、入り口も店内も狭く私には動きづらそうだったので一鴻さんに行ってみました。コロナ禍ですが結構混んでて人気のほどが伺えます。なんとかカウンター席を確保。

ノンアルビールで一人お疲れ様会です。別に主治医からはお酒は禁止されていないのですが飲み始めると際限なく飲んでしまいそうで、ヘロヘロになって動けなくなりそうなのでノンアルにしています。読んでくださる方にはわかると思いますが、私のこの病気の原因は大酒と大食だと思うので、とりあえず大酒はやめようかと思います。昔はお酒飲まないと寝られなかったのですが(アル中ですかね?)入院してから飲まなくても平気になりました。

 

鳴門わかめ酢

余談はさておき、場を持たせるために提供の早いメニューをと思って鳴門わかめ酢を選んだんですよ。これが個人的に大ヒット。潮流の早い場所で育つ鳴門わかめの歯ごたえの素晴らしさと来たら。肉厚でコリコリヌメヌメと歯茎に吸い付いてくるような不思議な食感です。わかめは好きでよく食べますが、これに比べると今まで食べてたわかめは紙ですね。徳島名産の酢橘の酸っぱさもいい感じでした。鳴門わかめはどっかでお土産で買って帰ろうと強く思った次第です。

阿波尾鶏レバー低温調理

骨付き親鳥

ウマイのは間違いない、地鶏の阿波尾鶏レバー、親鳥を食べて満足満腹です。病気になる前の私だったらこの後バーに行って徳島ラーメンを食べて締めにするところですが、おとなしくホテルに戻ります。戻るにもまだ全然早いのでバーに行く代わりにカフェに行こうとなんと徳島にもあった(失礼)スタバに寄ってみました。

スタバ

スタバで読書するふりをして人間観察です。なにげにバーとか立ち飲み屋、病気になってからはカフェで人間観察をするのが趣味だったりします。傍から見たらキモいおっさん障がい者です。横を見たら職場のHさんによく似た女の子がいて、なんでこんなところに、と思って思わず声をかけようとしたらベトナムの言葉の子でした。危ない危ない。

徳島駅

徳島駅はなにげに立派ですが電化されておらず、しかも高速バスのターミナルなのでディーゼル臭が立ち込める、関西弁っぽいイントネーションが飛び交う不思議な駅でした。寒いのでホテルに戻ってまたお風呂に入りましょう。